鳥の巣の作り
鳥というと新潟は「朱鷺」が有名ですが 「朱鷺」は知られている通り木の上に枝で組んだように巣を作ります 鳥の巣はその素材や形 作る場所は鳥の種によって実にいろいろです 例えばキツツキの仲間が木に穴を開けて巣を作ったり ツバメの仲間が泥に枯れ草の茎などを混ぜたものを材料にして 民家の軒下などに巣を作ることは有名です この薔薇の裏庭にも パームヤシを使って上手に巣づくりをする鳥が来ました
何日か前に 寄せ植えの”パームヤシ”をついばんで 咥えていった鳥がいました
次の日もヤシの繊維を取りに 窓の下に飛んできました
中は滑らかで丸く 凸凹のない綺麗な「巣」です
薔薇の庭に面した庭は 南向きで良く陽が当たります 部屋の窓はご覧の通りで ロシアンブルーが 落ちないようにガードしてあり 戸の開けっ放しは厳禁です 庭には寄せ植えも置いてあり その中のひとつで ハンギングのパームがほつれていたものがありました 窓を開いている時にちょうど 巣の材料を探していた親鳥が来て くちばしでパームの繊維を引っ張っていました 最初は何をしているのかは分かりませんでしたが そのパームを引っ張りに鳥が訪れました
後日 山吹の木の傍まで草取りの作業をしている時に「巣」を見つけたのです 中はまだ何も住んでいる様子はありません かわいらしい姿でパームヤシの長い繊維を 上手にくちばしの先で切って行ってたようです
ザクロと山吹の木が重なって叢になるところ 地面から50~60cm位の高さ 直径は15~20cm位の大きさの巣が 出来ていました 形もよく 快適な住まいが知らぬ間に作られていたのです
この巣を見つけてから数日後には 巣をのぞくと「卵」があり 親鳥は抱卵中でも人間の気配を感じると飛んで逃げてしまうので 庭の手入れは親鳥が 巣から飛び立つのを確認してから近づくようにしました
「卵」は合計5個 …「巣」に卵を見つけてからは 暫く 親鳥の飛ぶ姿をよく見かけました
卵からふ化しても 「ひな鳥」の鳴き声は 全く聞こえません 期待しながら巣を覗いて見たら 「ひな鳥」がくちばしを空けて餌をもらう仕草です
いつもの通りに裏庭まで「ひな鳥」の観察にでると 巣の中には何もいません 下草があるのでかき分けて探してみましたが 何も動くものはありませんでした 次の日も出て見ましたが やはり何もありませんでした 空っぽの巣は草の茂みに置いておき 親鳥が来るのか待ってみましたが 姿はもう見せません
巣の中には卵が孵化したあとのカケラが残っていました 今はヒイラギの木のところまで下げて 部屋から見える場所に飾ってあります
メジロの卵は約11日で孵化し 10〜12日で巣立つらしいので その種類の鳥であれば巣立ち予定日は7月下旬~8月上旬 観察していたのは短い期間だったので 野鳥の種類はわからなかったけれども ほぼこの種のものだと思いますが いまだに不明な鳥の巣です
古巣の利用は?
巣をつくるコストを減らす方法の一つは古巣利用です キジバトやサギ類もよく古巣を利用するそうです 古巣利用には巣づくりのコストを減らすという利点がある一方で 寄生虫の存在 過去に捕食者に襲われた巣は再び襲われる可能性が高いといったリスクがあります 多くの鳥が積極的に古巣を利用しようとしないのは こうしたリスクが関係しているのでしょう しかし 一度作った巣は 頼りない位にヨレヨレです また巣作りに来て欲しいものです 楽しい何日間でした
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